2011年6月21日火曜日

空を読むこと。

こんにちは。
元気印のアリフに代わって同室の福島がお送りします。あ、アリフもそのうち書くよ!

さて今日は、Aviation Weatherについて紹介したいと思います。
飛行機が飛ぶのは空。
フライトが可能かどうか、それを判断するために大きな部分を占めているのが天気です。

天気の実況、予報を知るために、天気図や衛星画像の他に、METAEやTAF,SIGMETといった航空業界特有の資料を使用します。

そして・・・・これがMETARです。

KGFK 212326Z 03020KT 7SM -RA FEW012 OVC019 16/14 A2969 RMK AO2 PK WND 04030/2301 P0003

どうでしょう、パッと見、これ何の暗号かな・・・・という一行に見えるかと思います^^;
説明を並べていきますと・・・・
「KGFK」僕達が訓練しているグランドフォークス空港を指し示すコード。Kはアメリカの意味があります。
「212326Z」日時を表しています。最後のZはZuluタイム、UTCと言われる国際標準時で表示されてることを表します。
「03020KT」風です。風向30度、風速20ノットの風が吹いています。
「7SM」視界の広さを表していて、7Statute Mileを示しています。
「-RA」弱い雨。
「FEW012」空を見渡して少し雲があるなという量の雲が1200フィート(約400メートル)のところにあります。
「OVC019」全天を覆うような雲が1900フィートにあることを示しています。
「16/14」気温が16℃、露点温度が14度です。気温と露点温度の差が小さいときは雲が低いところにあります。
「A2969」Altimeter29.69inHGを表します。これは高度計の設定に使われる値なのですが・・・日本でいう1013hPaが29.92inHGです。
そしてその後の「RMK」という項目ではその他の天気の詳細などが記されています。

意外と簡単でしょう?笑

とはいいつつ、本当に多くのabbreviationがあって、中にはほとんど使われないものもあるので、見かけるたびに勉強です。

こんな天気図も毎日見ています。Turbulenceや雲の状況などがたくさん詰まっています。



そしてこれは、空港から飛び立ってすぐ、空からの写真。
放置自動車の廃棄場か何かでしょうか?
こんなにたくさんあるけれど、空から見るとほんとにちっぽけです。
普段巡航するのは、地上から1kmくらいのところですが、地上の家や車はすべてミニチュアのおもちゃのように見えます。




4月の留学から気がつけば2ヶ月以上が立ち、最初のコースのグランドスクール(教室で行う授業)も明日で最終日です。
今年は例年に比べ天気が悪い日が多く苦労する面もありますが、いい経験にもなるので、毎日天気の様子をなんども確認しています。




明日の晴天をてるてる坊主に祈りつつ・・・・。

ではでは、次回はアリフの記事をお楽しみに・・・!