日本のみなさん、こんにちは。こんばんは。保子(ホシ)です。
前回までの投稿で、僕らの訓練や生活の一連の流れは把握していただけたのではないでしょうか。
そこで、今回はFlight訓練でもっとも大切なFirst Solo Flightについて、紹介したいと思います。
First Soloとは、飛行機を安全に航行できると認められることで、
初めての1人だけで行うFlightのことです。
もちろん右の操縦席にも後部座席にも、機内には自分以外だれもいません。
UNDでは普段、訓練で使用しているグランドフォークス国際空港で、
最も大きい滑走路のTraffic Patternを周り、離着陸を3回ずつ行います。
説明はこれくらいにして、僕のFirst Soloは
Engineをかけ、いつも隣でニコニコしている教官がいなく、少し寂しく感じながらも、
緊張の中で、いざGroundの管制とContact。
UNDでは、Solo Flightの機体を識別するために、
普段の“Sioux”と異なるCall sign“Green”を使うので、
Green71というのが難しかったという以外は、難なくContactできました。
Taxiしている間は、いつも以上に周りの安全を確認していたので、
緊張というよりは集中力が増していく感覚がありました。
そして、いざTakeoffしてみると、「自分で飛ばしているんだ! しっかりしなくては。」と思いながらも、
今まで、家族や周りで支えてきてくださった方々への感謝の気持ちがいっぱいになる~という間もなく、
Towerとの交信が始まり、飛行機で混み合う中で、いつも以上に分かりやすくClearanceやInstructionをもらえて、
それまでかなり苦手意識のあったはずのApproachとLandingが、不思議なほど安定し、Traffic Patternを3周してあっという間に終わってしまいました。
First Solo後にパチリ。
さて、一通りFirst Soloの流れを羅列しましたが、あなたはどんな印象を持ちましたか?
楽しいものでしょうか?
怖いものでしょうか?
はたまた感動するものでしょうか?
答えは......人それぞれだと思います。
人には当然いろいろな感性がありますし、その時の機体や風、Landingの状況は二度と同じものはありません。
Pilotの数だけ、First Soloの数があるといえるかもしれませんね。(笑)
実際に、同じ“First Solo”といっても、僕らの中でも、“自分のFirst Solo”で感じたモノも学んだモノもひとそれぞれでした。
しかし、First Soloを終えた皆が口を揃えて言うこともあります。
それは、Pilotにとって、First Soloは本当に特別なモノで、
無事に帰還したとき、自分の教官をはじめ、FlightをSupportしてくれたTowerやGroundの方、他の教官、先輩も同期も、たまたま居合わせた人々みんなが“Congrats!”と笑顔いっぱいに温かく迎えてくれたことです。
First Soloは自分だけのモノと思っていましたが、実際は周りのみんなにとっても大切なモノなのだと知ることができました。
Pilotの方や先生方、先輩方みなさんがおっしゃるように、
First Soloはこれからの長い自分の人生で、決して忘れられない想い出となり、
生きる活力となり、Pilotとしてだけでなく人間として、自信や自覚にもつながってくると思います!!
自分の教官がTシャツを切り取って書いてくれた絵。
とはいえ、人生も訓練もまだまだ序章。
First soloを心に刻んで、またこれからの訓練に励みたいと思います!
保子
最後に、
僕らが訓練で使用する機体をキレイにしてくれるLineの人々。
次はそぉだな~5-1の元気印アリフいってみよー!やってみよー!