まずはAltitude chamberにて低酸素症、急減圧の体験。
いわゆる酸欠、ですね。
映画などで急減圧が発生してマスクが降りてくるシーンがありますが、その場合パイロットがまず考えるのが”降下”です。
高高度で、マスクなしの状態では人間の意識はほんの何十秒しかもたないこともあります。
この機械は日本ではとても珍しく、自衛隊くらいしか所有していないと言われるものです。しかし、UNDはそれを所有しているんです。
高度約2万フィートで、マスクを外してそれぞれ簡単なトランプのゲームをしたりします。
自覚はほとんどできないものの、徐々に行動がおかしく?なっていき、しまいには意識を失いそうになります。(※訓練なので失う前に教官がマスクをつけさせます)
続いてはJCAB model check!
これはUND所属のJCAB審査員の更新試験です。
ややこしいですね。
つまり、今のアメリカの審査員がちゃんとJCABのチェックをやっているか・出来ているかを確認するためのもので、国土交通省航空局の方がUNDまでいらしてステージチェックをオブザーブされます。
自分の操縦する機内に試験官が二人乗るわけですから、当然普通のステージチェックより緊張します。
しかしもちろん、いつもどおりのフライトを心がけて!
そしてやっとここまで来たぜ Graduation!
いわゆる卒業式です。しかし、実際のところまだ訓練が残っているため、日本には帰ってませんし卒業もしていません。本当に卒業「式」だけです。
この式はアメリカの過程の修了を祝うもので、 ウイングバッジもいただきます。
| 787と! |
最近の出来事と言えばANA captainの訪問。
ANAの訓練所であるベーカーズフィールドへの訪問も兼ねて、UNDの訓練施設の見学にいらしていました。
そのうち何人かはフライトをオブザーブしていただいて、とても参考になるde-briefing(反省会)をしていただけたそうで羨ましいです。
古井